「夜中に何かあったとき、すぐ気づいてもらえるだろうか」「体調の変化に、誰かが目を配ってくれているだろうか」。離れて暮らすご家族様にとって、ご本人様の夜の過ごし方は、何より気にかかるところではないでしょうか。
パンフレットには「見守り体制あり」と書かれていることが多いものの、その中身は施設ごとにまるで違います。ICTセンサーで異変を拾う仕組みと、夜中にスタッフが居室を見回る対応とでは、同じ「見守り」でも性質がまったく別物です。見守りは、センサーがあるかないかではなく、異変に気づいた後に誰が動くかで見る。この視点を持つだけで、施設ごとの違いがくっきり見えてきます。
見守り体制を比べるときに押さえたい視点を、私たちサンカルナの取り組みとあわせてお伝えします。
機器だけに頼らない、という見守り
見守り体制には、機器による検知と、人による対応の両方が要ります。私たちがどんな考えで両者を組み合わせているか、その土台からお話しします。
鉄道で培った安全への姿勢
毎日数十万人の命を預かる鉄道事業で培われた安全への姿勢は、介護でも見守りの土台になっています。西日本鉄道株式会社が100%出資する私たち西鉄ケアサービスは、福岡県内のサンカルナ・カルナスで、ICT機器とケアスタッフの常駐を組み合わせた見守りに取り組んでいます。
センサーと人の二段構え
センサーが異変を捉える。スタッフが駆けつけて判断する。この二段構えが、私たちが大切にしている考え方です。導入する機器や体制の細かいところは施設ごとに違いますが、「機器だけに頼らない」という方針は変わりません。
ICTの検知力と、人の気づき——見守りの両輪
見守りを比べるとき、まず知っておきたいのが、「ICTが得意なこと」と「人にしかできないこと」の違いです。どちらか一方では届かない領域があり、両方がそろって、はじめて見守りの全体像になります。
ICT機器が担う役割
ICT見守りとは、各種のセンサーなどを使ってご入居者様の状態を把握する仕組みの総称です。たとえば、生活リズムセンサーで睡眠パターンや活動量を記録したり、離床センサーが状態の変化を知らせたり。人の目が届きにくい深夜でも、異変をデータとして捉えられるのが、ICT見守りの強みです。導入している機器や活用の仕方は施設によって異なるので、見学のときに確認しておくと安心です。
ただし、センサーが「いつもと違うリズムだ」と示しても、そばに行って声をかけ、表情を確かめ、必要な対応を判断するのは人です。ICT機器は検知を担い、その先の対応は、スタッフが引き受けます。
日々そばにいるスタッフだから気づける変化
朝食の時間に、いつもより食べ方がゆっくりだ。午後の散歩に出てこない。笑顔が少ない——こうした小さな変化は、データだけでは捉えきれません。毎日の声かけや食事の場面でご入居者様と接しているスタッフだから気づける領域です。
離れて暮らすご家族様にとって、「自分の代わりに、毎日そばで見てくれている人がいる」という事実は、数値には表れない安心の土台です。私たちはスタッフの常駐体制を大切にしています。認知症の方や、体調の変化を自分から伝えにくい方にとっては、人がさりげなく気にかけてくれる環境こそが、見守りの基盤になると考えているからです。
朝食の時間帯にスタッフがご入居者様の表情や食べ方をさりげなく確かめ、前日との違いがあれば申し送りで共有する。レストランは食事の場であると同時に、暮らしの変化を見守る場でもあります。見学のときにレストランの様子を見ると、データには表れないスタッフとご入居者様の距離感が伝わってきます。
夜中の2時、誰が駆けつけるか
夜中の2時、ご本人様がベッドから起き上がろうとして、体がふらつく。そのとき、誰が気づいて、誰が駆けつけるのか。ご家族様が何より知りたいのは、この場面でしょう。夜間の体制は施設ごとに大きく違い、パンフレットの記載だけでは実態が伝わりにくいところでもあります。
夜間のスタッフ常駐と緊急コール
「夜間に施設内に人がいるかどうか」は、見守り体制を比べるうえで、何より基本的な確認ポイントです。警備会社のセキュリティシステムだけで対応する施設もあれば、介護スタッフが各フロアに常駐する施設もあります。
施設によって異なりますが、ケアスタッフが夜間も常駐し、居室の緊急コールが鳴れば、同じ建物内にいるスタッフが駆けつけて対応する施設があります。施設を比べるときは、「夜間の対応を施設内のスタッフがおこなうのか、外部への通報を経て人が到着するのか」を見ておきましょう。対応の流れが違えば、緊急時に誰がどの順番で動くかも変わります。夜間常駐の体制は施設ごとに異なるので、見学のときにスタッフの人数や配置を確かめておきたいところです。
緊急コールについては、ボタンを押してから対応が始まるまでの流れも確かめておきたいところです。
- コールを受けるのは施設内のスタッフか、外部のコールセンターか
- 看護師への連絡手順はどうなっているか
- 医療機関への搬送判断は誰がおこなうか
この流れがはっきりしているほど、ご家族様は夜間の体制を思い描きやすくなります。
看護師の配置と医療連携
看護師がいつ施設内にいるかは、夜間の対応力を大きく左右します。「日中のみ常駐」「夜間はオンコール対応」「24時間常駐」——施設によって、表現も実態も異なります。看護師配置の最新情報は施設ごとに確認が必要です。見学のときに「夜間の看護師対応はどういう仕組みか」を直接たずねてみてください。なお、ケアステージでは3階を医療的ケアが必要な方の介護フロアとして運営しており、医療面の対応体制についても個別にお聞きいただけます。
医療連携については、施設によって異なりますが、協力医療機関からの定期的な往診や緊急時の連絡体制を整えている施設があります。往診の頻度や対応範囲は施設や協力医療機関によって異なりますが、日常的にご入居者様の状態を把握しやすい体制を目指しています。かかりつけ医での受診継続に対応している施設もあり、入居前からの受診が途切れにくい仕組みです。
検知の先にある、ご家族様とのつながり
見守りは、「異変を拾う」「対応する」で終わりではありません。離れて暮らすご家族様にとっては、「その後、どう伝えてくれるか」まで含めて、はじめて安心の全体像になります。
生活リズムセンサーによるデータの活用
サンカルナでは一部の施設で生活リズムセンサーを活用しており、ご入居者様の睡眠パターンを記録しています。導入の状況や記録の内容は施設によって異なるので、見学のときに聞いておきましょう。眠りの深さやリズムに変化があれば、翌朝のケアに活かしています(活用の仕方は施設により異なります)。
「最近少し眠りが浅い」「夜中の離床が増えている」。そうした傾向をスタッフが把握し、日中の対応や医師への相談に活かしています。データの蓄積は、状態の変化を早めに察知する手がかりになり、数値に表れる変化と人の気づきを重ね合わせることで、見守りの精度が高まります。
ご家族様への連絡と日常の共有
遠方に暮らすご家族様にとって、「何かあったとき、すぐ連絡が来るかどうか」は信頼の土台です。見学で確かめたいのは、緊急時にいつ、どんな手段で、誰から連絡が来るかです。
体調の急変だけでなく、日常的な変化——食欲の低下、活動量の減少、表情の変化——についても、定期的にご家族様へ報告する仕組みがあるかどうかを聞いてみてください。日々の変化を共有する仕組みがあると、ご家族様は離れていても「見守ってもらえている」と感じやすくなります。サンカルナでは資料請求やオンライン相談も受け付けており、遠方のご家族様が入居前から施設の状況をつかみやすい体制です。
施設ごとの見守り体制を比べる視点
サンカルナの施設は、エリアごとに立地も規模も違います。気になる施設が複数あるなら、夜間のスタッフ配置、センサーの導入状況、緊急コールの対応フローを施設ごとに比べると判断しやすくなります。ケアステージは介護専門型として、職員配置1.5対1以上の体制でフロアごとに認知症介護や医療対応をおこなっているので、見守りの密度を重視する方は、住宅型との違いもあわせて見ておきたいところです。
ICTによる検知、スタッフの日々の気づき、そしてご家族様への情報共有。この3つがそろったとき、離れて暮らすご家族様にとっての安心が生まれます。
見守り体制についてよくある質問
老人ホームの夜間体制は何を確認すべきですか?
夜間に常駐するスタッフの職種と人数、緊急コールへの対応手順、看護師との連絡体制、医療機関への搬送判断の手順を聞いておきたいところです。「夜間見守りあり」の中身は、施設ごとに大きく違います。サンカルナでは、ケアスタッフが夜間も常駐し、緊急コールに施設内で直接対応する施設があります。
ICT見守りだけでは不十分ですか?
ICT機器はデータの蓄積と異変の検知に有効ですが、検知した後に対応するのは人です。センサーが異変を示しても、声をかけ、表情を見て、判断を下すのはスタッフの役割です。毎日の声かけや食事の様子から、数値に表れない変化に気づけるのも人ならではです。ICTと人の体制を両方見て、あわせて評価することをおすすめします。サンカルナでは一部の施設で生活リズムセンサーによるデータ活用を取り入れており、スタッフの常駐体制と組み合わせています。導入状況は施設によって異なるので、見学のときに確認しておきましょう。
看護師配置は施設ごとに違いますか?
はい。日中のみの配置、夜間はオンコール対応、24時間常駐など、施設によって体制が異なります。「看護師配置あり」の中身は一律ではないので、見学のときに具体的な体制を確認しておきましょう。サンカルナでも施設ごとに体制が違うので、個別にお問い合わせいただくのが確実です。
ご家族様が遠方でも安心できるポイントは何ですか?
緊急時の連絡体制が、何より重要です。いつ、どんな手段で、誰から連絡が来るかを入居前に確認しておきたいところです。加えて、日常的な変化の共有方法や、定期的な報告の仕組みがあると、信頼が深まります。サンカルナでは資料請求やオンライン相談にも対応しており、遠方のご家族様が入居前から施設の状況を把握しやすい体制です。
ご夫婦で入居している場合、見守り体制で確認しておくべきことはありますか?
ご夫婦で入居されている場合、どちらか一方の体調が夜間に変わったとき、もう一方への配慮がどうなるかを確かめておくと安心です。サンカルナでは夫婦入居に対応した住戸を備えた施設もあり、見守りと居室の両面から相談できます。夫婦入居の詳しいところは広い居室と暮らし方を守る選択でもご案内しています。
運営会社
| 会社名 | 西鉄ケアサービス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒810-0041 福岡市中央区大名一丁目4番1号 NDビル4階 |
| 事業主体 | 西日本鉄道株式会社(100%出資) |
| 施設数 | 全11棟 1,529室(サンカルナ9棟・カルナス2棟) |
| 対応エリア | 福岡県全域(福岡都市圏・北九州・南部) |
| URL | https://nishitetsu-care.co.jp/ |


